こんにちは、noriomiと申します。
今回のカテゴリーは「学歴」です。
今回は大学群について述べていきます。
今回は5山の大学群について調べていきます。5山は以前紹介しました5Sの大学群にすぐ次ぐ立ち位置の国立大学群です。基本的には地方国立大学に当たります。この大学群の偏差値や就職力・研究力・年収・大学ランキングの評価について述べていきます。
宜しくお願いします。
※こちらは全国の大学群の序列のまとめについての記事です。ぜひご覧ください。
Contents
■5山とは
ではまず5山とはというところです。
①山形大学
②富山大学
③山梨大学
④和歌山大学
⑤山口大学
になります。大学の名前にすべて山の字が入る大学群です。どちらかというとマイナーな国立大学群に当たる方になると思います。なので知名度はやや低めにはなるのですが、今回、以前紹介した5SとあとSTARSという大学群のちょうど真ん中ぐらいにいちするある意味ちょうどよいポジションに当てはまる大学群なので今回紹介をさせていただきました。
◇山形大学
1878年創立。1949年大学設置。
山形県の様々な学校が統合して現在の山形大学が誕生しました。
現在は、人文社会科学部、地域教育文化学部、理学部、医学部、工学部、農学部の6学部構造となります。
小白川キャンパス、飯田キャンパス、米沢キャンパス、鶴岡キャンパスの4つのキャンパスがあり、メインは小白川キャンパス、医学部の飯田キャンパス、工学部の米沢キャンパス、農学部の鶴岡キャンパスとなります。
山形大学は工学部が看板学部的存在となっています。工学的な要素の学問を幅広く学べれマス。もともと米沢工業専門学校が母体となっているので歴史は長いです。あと農学部も学問領域が豊富です。山形県立農林専門学校が母体となっています。
立ち位置としては東北地方では岩手大学と山形大学が二番手を競い合う立ち位置といっていいでしょう。東北地方では東北大学が明らかに突出していますが、東北大学に次ぐのが岩手大学と山形大学です。ただ山形大学には岩手大学にはない医学部が存在していますのでまたそこも強みであります。
学生数は2024年時点で約9000人ぐらいであり学部数も6学部と中規模からやや大規模ぐらいの規模である意味程よい規模の大学です。
◇富山大学
富山大学です。1873年創立。1949年大学設置。
新川県講習所というのが起源とされています。
富大’(とみだい)というのが略称です。
現在は、人文学部、教育学部、経済学部、理学部、医学部、薬学部、工学部、芸術文化学部、都市デザイン学部の9学部構造になります。
キャンパスは、五福キャンパス、杉谷キャンパス、高岡キャンパスとなります。
途中で2005年に富山医科薬科大学を統合させたことで医学部と薬学部を含む規模の大きな大学となりました。
地方国立大学の中では学部数が多く規模の大きな大学です。
もともと富山薬学専門学校も前進の1つなので薬学部が名門で、よく富山県は薬売りが盛んだったりといわれます。なので薬学部は強い学部です。更に、官立高等商業学校も前進の1つであるので経済学部も名門であり経済学、経営学、さらには法学まで学べてしまいます。
そのほか芸術文化学部や都市デザイン学部などの学部もありかなりにぎやかで活気があります。
難易度としては、ほとんど5Sと同等かそれにすぐ次ぐぐらいの位置で地方国立大学の中ではそこそこの難易度を持っています。北陸エリアでは金沢大学、新潟大学に次ぐ大学といえばこの富山大学です。北陸地方の有力大学として活躍している大学となります。
◇山梨大学
山梨大学です。1795年創立。1949年大学設置。
1795年に江戸昌平黌分校徽典館という学校を設立したことが始まりとされています。1795年というのは創立の中では結構古い方だと思われます。
その後1949年に新制山梨大学が誕生しましたが、2002年に山梨大学と山梨医科大学が統合して現在の山梨大学が誕生しました。
現在は、教育学部、医学部、工学部、生命環境学部の4学部構造です。
キャンパスは甲府キャンパスとなります。医学部のみ少し離れていて旧玉穂キャンパスという立地になります。
山梨大学はなんといっても生命環境学部というのがかなり特徴的な名前の学部で目立つといっていいでしょう。地域食物科学科にはワイン科学特別コースという領域もありワインについて学ぶこともできる大学です。やはり甲府市といえばぶどうがよく採れる地域なのでこうした地域にあったことも学べれる大学となります。
山梨県という甲信越に位置する大学で関東地方からのアクセスもできますし、さらには周辺の隣接した都道府県からもアクセスができる地域となります。立ち位置は今回の記事のテーマの5山の一角で、地方の標準的な地位の国立大学となります。
◇和歌山大学
和歌山大学です。
1922年創立。1949年大学設置。
1922年に和歌山高等商業学校が始まりともされています。その後和歌山師範学校などを統合して現在の和歌山大学が出来上がりました。
現在は、教育学部、経済学部、システム工学部、観光学部、社会インフォマティック学環となるので、4学部と1学環の構造です。
キャンパスは栄谷キャンパスというキャンパスになります。
和歌山大学は和歌山県と大阪府の県境の近くにある大学です。なので和歌山県の学生はもちろんですが大阪府の南部地域の学生も集まってくる主に2つの都道府県にまたがって学生数が多い大学となります。近くにはイオンモール和歌山店もあり買い物もしやすくとても環境の良い場所といえるでしょう。
もともと官立高等商業学校だったこともあり経済学部は名門とされています。経済学部の中にも様々なコースが分かれていてより幅広く経済学を学ぶことができます。
更に近年では社会インフォマティック学環という領域が出来上がり、社会情報学士が卒業時に与えられる新しいものも入ってきています。
医学部は和歌山県立医科大学が代わりにあるので医学部は存在してはいないのですが、もちろん理系のシステム工学部もあることから研究機関もしっかりとしていてとても学びやすい大学だと思われます。
◇山口大学
山口大学です。1815年創立。1949年大学設置。
1815年に創立された私塾山口講堂が起源とされています。
その後さまざまな学校を統合させて新制山口大学が誕生して、1964年に山口県立医科大学を統合して医学部も出来上がりました。
現在は、人文学部、教育学部、経済学部、理学部、医学部、工学部、農学部、国際総合科学部、共同獣医学部の9学部構造です。
キャンパスは吉田キャンパス、小串キャンパス、常盤キャンパスの3キャンパスとなります。
5山の大学群の中では規模が大きく様々な学部がある総合大学です。なんと共同獣医学部という獣医に関する学部まで持っているので学問領域の幅が広いです。
本州の最西端の県にあたり、九州地方にも近いこともあり、山口県の学生はもちろんですが、九州の学生も山口大学を受験する方は多いです。
立ち位置は以前の大学群の5Sにすぐ次ぐぐらいの位置関係にあり、中国地方の大学の中では広島大学、岡山大学に次ぐのはこの山口大学とされていて、中国地方ナンバー3の大学といっても過言ではないでしょう。
◇偏差値
偏差値です。
5山の偏差値についてです。
とある偏差値サイト3つを使用させていただきまして、それぞれの平均値を出してみました。
以下の通りになります。
大学名 | 偏差値① | 偏差値② | 偏差値③ | 平均 |
山形大学 | 47.09 | 49.98 | 52.17 | 49.75 |
富山大学 | 50.33 | 51.46 | – | 50.90 |
山梨大学 | 47.88 | 49.70 | 54.71 | 50.76 |
和歌山大学 | 49.00 | 50.64 | 54.85 | 51.50 |
山口大学 | 48.20 | 51.01 | 54.85 | 51.35 |
このようになりました。
このデータだけを見ると第1位和歌山大学、第2位山口大学、第3位富山大学、第4位山梨大学、第5位山形大学となります。。。。
しかしなんと、、、、富山大学だけ偏差値③のサイトからデータを算出できませんでした。本来なら富山大学のみ偏差値①と偏差値②だけで計算するべき、、、と言いたいところなのですが、実は偏差値①と偏差値②だけを見ると全体的に富山大学は高いです。
以下の表で、偏差値①と偏差値②だけの平均を出してみます。
大学名 | 偏差値① | 偏差値② | 偏差値③ | 平均 |
山形大学 | 47.09 | 49.98 | – | 48.54 |
富山大学 | 50.33 | 51.46 | – | 50.90 |
山梨大学 | 47.88 | 49.70 | – | 48.79 |
和歌山大学 | 49.00 | 50.64 | – | 49.82 |
山口大学 | 48.20 | 51.01 | – | 49.61 |
このようになるのです。
第1位は富山大学でした。この中で平均値が50を超えたのは富山大学のみです。富山大学は難易度としてはほぼ5Sと比較しても遜色はないぐらいです。
第2位は和歌山大学でした。あともう少しで平均値が50というところでしたが、こちらもなかなかのものです。
第3位は山口大学でした。5山の中での偏差値は3位、そして中国地方でも広島大、岡山大に次いで3位というポジションです。
第4位は山梨大学です。山形大学とは僅差でしたがこの地位になりました。
第5位は山形大学でした。5山の中での偏差値は5位でしたが、東北地方では岩手大学と山形大学が東北地方ナンバー2を競い合うところです。決して侮れません。
結果は以下のようになります。
第1位 富山大学
第2位 和歌山大学
第3位 山口大学
第4位 山梨大学
第5位 山形大学
このような結果となりました。
◇就職力
就職力です。
5山の就職力を見ていきます。
有名企業400社ベスト200にランキングした大学の実就職率を見ると以下の通りになります。
大学名 | 実就職率 |
山形大学 | – |
富山大学 | 6.3% |
山梨大学 | 4.4% |
和歌山大学 | 11.5% |
山口大学 | 8.1% |
このような結果となりました。
第1位は和歌山大学です。
何と歌山大学のみ実就職率が10%を超えています。明らかに頭1つ以上抜けだしています。ただ国立大学の場合は地理的なものが影響している可能性があります。和歌山大学は大阪府にも近い場所にあるので、大阪という大きな都市に近いことが影響している可能性もあります。ただだとしてもこの数値は素晴らしいです。あとは旧制和歌山高等商業学校からの歴史もあることが就職に強いことも表していると考えられます。これは新しい発見でした。
第2位は山口大学でした。山口大学の場合、九州の福岡県に近い場所でもあります。とはいえ山口大学から福岡市の都心までは結構な距離がありますし、北九州市だとしても結構な距離があります。ただ特に北九州市は山口県民にとっても行き来しやすい場所でもありますので山口大学も地理的なものが影響している可能性があります。やはり大きな都市が近くにある大学は就職にも有利になりやすい傾向があるのではと思われます。
第3位は富山大学でした。富山大学も金沢市がある石川県の隣県ということも影響していますし、富山大学も旧制官立高岡高等商業学校が全身の1つでもありますのでそのこともあり就職実績がある程度出ています。
だ4位は山梨大学でした。東京都に隣接はしていますがどちらかというと山に囲まれた地域でもあるのでなかなか都心まで行くのには時間がある程度かかる点が影響している可能性があります。ただ何とかランクインに入り込むところは素晴らしいです。
第5位は山形大学です。今回の検証では山形大学のみランクインされていませんでした。ただ山形大学も素晴らしい大学で決して就職が弱いわけではありません。ぜひ積極的に受験していきましょう。
第1位 和歌山大学 11.5%
第2位 山口大学 8.1%
第3位 富山大学 6.3%
第4位 山梨大学 4.4%
第5位 山形大学 -
このようになりました。
◇研究力
研究力です。
科研費の新規採択件数で計測していきます。
大学名 | 新規採択件数 | 順位 |
山形大学 | 115件 | 38.0位 |
富山大学 | 123件 | 35.0位 |
山梨大学 | 112件 | 41.0位 |
和歌山大学 | 35件 | 119.0位 |
山口大学 | 143件 | 28.0位 |
このようになりました。
第1位は山口大学でした。第2位は富山大学でした。この2校については医学部もあり学部数も多いことが影響しています。そのこともあり研究機関はしっかり整っていますのでこうした新規採択件数は有利になりやすいです。
第3位は山形大学でした。山形大学は山口大学や富山大学ほどの規模ではないのですが、それでもこれだけの新規採択件数を出せるということはやはり理系が強いことがわかります。
第4位は山梨大学です。山形大学とは僅差でしたが、この大学も研究に強いことがわかります。
第5位は和歌山大学でした。和歌山大学はどちらかというと文系のほうが強いのかもしれません。そのこともあってか今回はこのような順位になりました。
第1位 山口大学 143件
第2位 富山大学 123件
第3位 山形大学 115件
第4位 山梨大学 112件
第5位 和歌山大学 35件
このようになりました。
◇年収
年収です。
では平均年収がどれくらいなのかを見ていきます。
大学名 | 年収 |
山形大学 | 502万円 |
富山大学 | |
山梨大学 | |
和歌山大学 | |
山口大学 |
いつも検証させていただいているサイトでは山形大学しかデータを算出できませんでした。。。
しかしこれでは正しい順位が出ませんので他のサイトでいろいろと確認したら以下の結果になりました。
大学名 | 年収 |
山形大学 | 563万円 |
富山大学 | 541万円 |
山梨大学 | 534万円 |
和歌山大学 | 612万円 |
山口大学 | 553万円 |
このようになりました。
第1位は和歌山大学です。 何と和歌山大学は年収600万円以上と明らかに頭1つ以上抜けだしています。就職でも強く年収でも強いことがわかります。さすが和歌山大学です。
第2位は山形大学です。なんと今回年収という部門では第2位を獲得しました。研究でもそこそこ実績があり実は年収もそこそこあるのでなかなか魅力的な大学です。
第3位は山口大学でした。和歌山大学は偏差値では3位でしたが、年収でも3位でした。割と比較的安定している大学といえます。
第4位は富山大学でした。研究実績もあるのですが、今回4位というのはそこそこ控えめな結果となりました。
第5位は山梨大学です。決して悪い数値ではないのですが今回の検証結果ではこのようになりました。
第1位 和歌山大学 612万円
第2位 山形大学 563万円
第3位 山口大学 553万円
第4位 富山大学 541万円
第5位 山梨大学 534万円
このようになりました。
◇世界大学ランキング
世界大学ランキングです。
5山のランキングは以下のようになります。
大学名 | スコア | 順位 |
山形大学 | 51.4 | 65.00位 |
富山大学 | 48.2 | 87.00位 |
山梨大学 | 46.8 | 99.00位 |
和歌山大学 | 41.3-42.0 | 141.0-150.0位 |
山口大学 | 52.8 | 56位 |
となりました。
この中では第1位は山口大学となりました。やはり学部数が多い総合大学なのでランキングは上位となりました。次いで2位はなんと山形大学でした。やはり研究機関がしっかりしていることが考えられます。第3位は富山大学でした。そこそこの結果となりました。第4位は山梨大学となりました。何とかギリギリ100位以内にランクインです。第5位は和歌山大学となりました。やはり文系のほうが強くて理系が若干不利になるという点がある程度影響していると考えられます。
大学ランキング
第1位 山口大学
第2位 山形大学
第3位 富山大学
第3位 山梨大学
第5位 和歌山大学
このようになりました。
□まとめ
ここまで偏差値、就職力、研究力、年収、大学ランキングの5つの項目を調べてきました。
出は最後に最終的な総合順位を出していきたいと思います。
今回は5山という大学群について調べました。まさに地方の標準的な国立大学たちといえます。
では偏差値、就職力、研究力、年収、大学ランキングの5つの項目のそれぞれの順位です。
大学名 | 偏差値 | 就職力 | 研究力 | 年収 | 大学ランキング | 平均 |
山形大学 | 5位 | 5位 | 3位 | 2位 | 2位 | 3.4位 |
富山大学 | 1位 | 3位 | 2位 | 4位 | 3位 | 2.6位 |
山梨大学 | 4位 | 4位 | 4位 | 5位 | 4位 | 4.2位 |
和歌山大学 | 2位 | 1位 | 5位 | 1位 | 5位 | 2.8位 |
山口大学 | 3位 | 2位 | 1位 | 3位 | 1位 | 2.0位 |
このようになりました。
第1位は山口大学でした。偏差値は3位ながら、就職力、研究力、など全体的に上位に位置することが多く総合順位では1位となりました。大学の規模が大きく、九州地方からの学生がきたりして本州最西端の有力なポジションを担っています。
第2位は富山大学となりました。富山大学も大学の規模が大きく北陸地方では目立つ存在である程度の実績を出しています。
第3位は和歌山大学でした。システム工学部もあるのですが全体的には文系のほうが強いので研究力や世界大学ランキングでは5位でしたがそれ以外の内容が優れていたのでこの順位となりました。
第4位は山形大学でした。偏差値と就職については5位だったのですが、研究力、年収、世界大学ランキングである程度の順位だったので4位となり巻いた。
第5位は山梨大学でした。年収は5位でそれ以外の項目はすべて4位でこの順位となりました。何か突出したものがあればまた順位は変わっていたのかもしれません。
総合順位
第1位 | 山口大学 |
第2位 | 富山大学 |
第3位 | 和歌山大学 |
第4位 | 山形大学 |
第5位 | 山梨大学 |
このような結果となりました。
山口大学が今回の首位となりました。こうして考えると地方国立大学の中でもある程度の実績がある大学であったことがわかります。地方国立大学といっても決して侮れませんね。
今回は5山についてでした。
国公立大学についてもまた述べていきますのでよろしくお願いします。
今回は以上です。ここまで読んでくださった方々に感謝を申し上げます。
ありがとうございました。